投資信託の種類

投資信託の分類は、1つの軸で分けられるものではありません。
最近の投資信託は、社会の変化に伴い多様化しているので、様々な分類ができます。
以下では、その中でも代表的な分類についてみていきます。

分配方法による分類

分配型 VS 無分配型

分配金の分配方法による分類です。
分配型は、分配金を投資信託の決算日に、投資家に分配します。
一方、無分配型は分配金を再投資し、満期や解約時に投資家に支払います。
一般的に、大きく金を増やすには無分配型にすると、税金を無駄に支払う事がなく複利の効果によりお金が増えるといわれています。

設定場所による分類

国内投信 VS 外国投信

設定国による分類です。 国内投信は、文字通り国内で設定された投資信託です。
一方外国投信は、ケイマン・ルクセンブルグなど外国で設定された投資信託です。
誤解しやすいのは、日本株に投資していても、外国で設定されていれば外国投信となります。

投資対象による分類

株式投信 VS 公社債投信

投資対象による分類です。
株式投信は、株式の組み入れが認められているものを言います。
一方、公社債投信は運用対象が国債、社債等で運用されます。

インデックスファンド

インデックスファンドとは、日経平均やTOPIXなど指数に連動した運用をする投資信託の事です。
運用対象は、日経平均やTOPIXなどの有名なものから、ガソリンやとうもろこしなどの商品指数に連動するものもあります。
ただし、あまりメジャーではない指数に連動するインデックスファンドは、追加型でなくクローズド型の為、買う時期を自由に選べないという性質もあります。

ETF(株価指数連動型上場投信)

ETFとは、株価指数に連動した、株式市場に上場されている投資信託です。
内容は、インデックスファンドとほとんど同じですが、違いは上場されている事です。購入する際は市場で購入する事になりますので、売買手数料の安い証券会社を選ぶ必要があります。

外貨MMF

海外の格付けの高い債権や短期金融商品を中心に運用される外国籍の公社債投資信託です。公社債投資信託ですから、当然株式は組み込まれていません。
為替の有利な時に、外貨MMFに移す事が望ましいでしょう。
ただ、為替の有利な時は、普通はわからないものですので、ドルコスト平均法によって、毎月地道に積み立てていくやり方のほうが、有利な値段で外貨MMFを調達できるかもしれません。
また、外貨MMFのメリットは、小額からの投資が可能な事ですがその反面、金利は常に動いています。そうすると、金利が下落する場合には外貨MMFも金利も下がります。

REIT(上場不動産投資信託)

投資家から集めた資金を、オフィスビル・賃貸マンション等に投資して、賃料や売却益などの運用益を投資家に分配する投資信託です。 2000年の法改正によって、生れた商品で比較的新しい商品といえます。
REITは、株とは関係ありませんが、上場されている以上市場の影響を受けます。
予想利回りから見て、割高になっている可能性があるので、安い値段で拾うようにしましょう。

ファンドオブファンズ

いくつかの投資信託を組み合わせて作られた投資信託です。
1つのファンドオブファンズを買う事で、複数のファンドへ投資している事になります。
種類によっては自分で組み合わせができるものがありますので、目的のファンドオブファンズが、どのようなファンドを組み合わせようとしているのか、調査が必要になってきます。

私募投信

特定の投資家だけを対象にする投資信託です。
通常の多数の投資家向けの公募型と違って、法律上の規制が緩やかなのが特徴です。
対象も、未公開株やデリバティブ取引と幅広く、公募型のものより自由度の高い設計が可能です。ただし換金性は悪いので、必要のない余裕資金で購入する事が大切です。

毎月分配型ファンド

その名の通り、毎月分配金が受け取れるファンドの事です。
今、日本は低金利ですから、定期と比べると、高い利息が得られます。
しかし、元本確保ではないので、注意が必要です。投資対象をしっかりと把握し、運用会社が、どの外国に注目しているのか、しっかりと理解した上で買う必要があるでしょう